新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて、広島、沖縄、山口の3県が6日、飲食店の営業時間短縮を要請するなど、対策を強化する方針を打ち出した。一方、大阪府は病床が逼迫(ひっぱく)している状況ではないとして、現段階での規制強化には慎重な立場だ。
大阪府でも新規感染者が急増しているが、吉村洋文知事は6日、医療提供体制は逼迫(ひっぱく)していないことを理由に「現時点で重点措置を要請する状況ではない」との考えを示した。
府内の6日の新規感染者は505人にのぼった。1日あたりの感染者が500人以上となるのは、540人だった昨年9月23日以来、約3カ月半ぶり。4日は124人、5日は244人で、前日の約2倍のペースで増えている。1週間ごとの感染者も12月31日~1月6日は1157人にのぼり、前週の4・6倍となった。
府によると、6日までに確認されたオミクロン株の感染者は計171人。4日までの分析では10代以下が3割にのぼり、「感染経路は学校・施設関連の割合が高い」とする。
1年前も年末年始の人流の増加に伴って年始に感染者が急増したが、吉村知事は6日の記者会見で今回との違いを指摘した。「(1年前は)感染ピークが1月頭にきたが、今回はオミクロン株が入りたての状況。感染は1月下旬にかけて拡大する可能性が高い」
ただ、吉村知事は現時点での…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル